とりとめのないの話

久しぶりにカラーした。大学卒業までにできる典型的なモラトリアム。
予約した時間に行くと、いつも通りセンスの良い音楽が流れていた。
今日は雨。そんな気持ちに寄り添うように「ばらの花/くるり」が心地よく流れる。

カラーリングしてもらっている時は、貴重なファッション雑誌を読み漁る時間。
巷ではこんな洋服が流行っているのかと、浦島太郎のような気持ちで読み漁り、気になったコーデを写メったり、お店をメモったり。

で、「担当者の方」というのは、本当に凄いと改めて思うんだ。
いつも通りカットしてもらう。僕の形容しがたいヘアスタイルの注文に、感覚で応えてくれる。カラーの色はどうする?という質問にうろたえる僕に、的確に、ささかなに、アドバイスをくれる。
いやー、本当に感謝の一言。

思えば大学1年生の春。
まずは、美容院に行くことがオシャレの一歩だと思った僕は、「誰が切っても仕上がりなんて変わらない」と思ってた。
でも、違った。実際は、合性の合う人じゃないと上手くいかない。

何回か、担当の方以外の方にお願いしたことがったけど、何か違かった。
もちろん、技術は申し分ない。僕の短い髪の毛なんて、誰が切ってもそんなに違いはないだろう。
でも、切ってるときの空気が悪い。何か、ギクシャクしてる。
この歳になれば、雰囲気で感じることができる。間が辛い。
会話が弾んでも、何か違う。

それって、普段の人間関係にも言えることだよね。
仲良くなりえるだろう人と話したり、飲んだりするとどんどん良くなれる。
でも、仲良くなれないだろう人とは、いくら飲み会の回数を重ねても、時間をかけて話しても、それ以上仲良くなれない。

いつから心のバリアってできるんだろうか。
もちろん、心のバリアを感じたとしても対話するのが社会人様。