20151123(胎盤SPITZ)

2015/11/23(月・祝)

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⚫︎セットリスト
01.運命の人
02.バニーガール
03.けもの道
06.夢追い虫
07.叫べ(RADWIMPSカバー)
08.8823
09.メモリーズ・カスタム
10.魔法のコトバ

暗転して正面のモニターに「Spitz」の文字。
無音の真っ暗闇の中、ほぼラッドのファンで埋まった横浜アリーナから黄色い歓声が湧く。とにかく凄い歓声で、でもお客さんの殆どはメンバーの名前が分からない。キャーとかヤバイとかマジでスピッツだ、アレがスピッツ?と終始ザワザワ。後ろにいた学生っぽい4人組は、「(いっせーのーせ!)スピッツー!!!」と連呼していた。

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マサムネがアコギを持って後ろを向くと、もはや馴染みのある打ち込みがスタート。

「運命の人」
イントロの段階ではキョトンな会場。「バスの揺れ方で人生の意味が分かった日曜日」の歌い出しで大きな拍手とドヨメキが起きる。1番のサビが終わったところと、「神様 君となら...」のところでは、我慢できない会場から「イエーイ!」といった喝采と拍手。すでに隣にいた全身ラッドグッズをまとった女性が泣き崩れていて、何となくこちらまでジーンとなる。運命の人スタートのライブなんてこの先あるかな?嬉しい。

「バニーガール」
マサムネ氏がエレキギターへチェンジ。武道館振りのバニーガール。この辺で、あ、今日は春夏イベントのセトリを継承しつつもこの日のためのマイナーチェンジがあるんだなと思った。
\いいなー/\いいなー/の掛け声の少なさで確信する圧倒的なアウェー感。サビ前のキメも完璧でした。

「けもの道」
ベースソロなしの原曲通りは逆に新鮮。
バニガと違い、予習してきただろうラッドファンの反応が良い。
「横浜の日の出」は前々回のゴースカ@横浜ブリッツ振りかな?

マサムネ氏がリッケンバッカーにギターチェンジ。本当に局地的に(次は空も飛べるはずだと)盛り上がる。
オファーへの感謝といつも通りやります宣言をしてからの空も飛べるはず。全然いつも通りじゃないからね!チェリーじゃなくて空も飛べるはず
さすが3大名曲。凄まじいリアクション。後ろの方でうおおおおおおおお!という男性の奇声が聞こえて和んだ。

ここがサービスタイムであることを察する。空も飛べるはずに負けないドヨメキ。
中高生時代にラッドブームを通過した層からすると堪らないよね。あいのり主題歌。
ところでこの曲、亀の恩返し振りの演奏。スターゲイザー、こんなに代表曲なのに滅多に演奏してくれない。実はなかなか出くわさない1曲。最後のサビのところの高揚感が堪らない。

「夢追い虫」
スターゲイザーの拍手も落ち着かぬままに重圧なサウンドが響き渡る。
怒涛の大ヒットシングル祭り。
"笑ったり泣いたり当たり前の生活を2人で過ごせば羽も生える 最高だね" という歌詞、RADWIMPSとの対バンにピッタリの世界観。
夢追い虫、やっぱりカッコいいなぁ。

「叫べ」
RADWIMPS カバー
※オリジナル音源は『アルトコロニーの定理』収録


「まだ人前でやったことない曲やります」というMCの後に演奏。あー!ズルい!こんなのズルいよ!
スピッツの初期の作品に収録されててもおかしくないような感じ。完全にモノにしてた。選曲が少しだけマニアックで、しかし『アルトコロニーの定義』からで、いろいろビックリした。ないと思うけど、音源化されたりしたら嬉しい。
マサムネ氏は、夏にインディゴ地平線で使ってた白のギターでザクザクリズム刻んでた。ギターソロはテツヤ氏。

「8823」
青の照明が広がる。いつも通りやりたい放題の田村氏。大サビ前になんか食べてた(笑)この日は完全に弾くのをやめてる時間が多くて、幸せそうにしてたね。
感想のマサムネパートはいつもより雑な感じで、荒々しくって良かった。

「メモリーズ・カスタム」
緑の照明。こういうカッコいい路線で攻めてくれるの本当に嬉しい。崎山氏のドラムが炸裂してて、いつも通り破茶滅茶に見えて完璧な演奏にもはや関心さえする。

「魔法のコトバ」
黄色い照明。この曲でお別れ。さすがハチクロ主題歌は、知名度がある。おおおお!という歓声に包まれて演奏スタート。今年は魔法のコトバ結構ライブでやったね、としんみり。20代半ば世代にはスターゲイザーと同じで魔法のコトバも誰でも知ってるような感じ。

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その後、RADWIMPS のアクト。野田氏が本編でチェリーを弾き語り。このチェリーが、サビの「気"が"したよ」のイントネーションがマサムネliveバージョンのそれと同じで、いっぱい聴いてるんだろうなぁと思った。丁寧なカバーで魅力的だった。
アンコールでは、スピッツ×ラッドの計8人で「スパイダー」を披露。マサムネ氏と野田氏のハモりは完璧だし、ベース組は兄弟か?っていう仲の良さ。田村がラッドTシャツ、武田氏スピッツTシャツを着用してお互いに見せ合うという(笑)
アウトロも圧巻。野田氏は、おもむろにピアノに向かい、ジャカジャカと鍵盤を叩き始める。このひと、わかってる。

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RADWIMPS の10周年を記念した胎盤


とても興味があった。理由は簡単で、RADWIMPS を観てみたかったから。高校生の頃、ブームの真っ只中で、彼らの音楽を磨り減るように聴いてた。「1」はもちろん、メジャーデビューした後も。でも、ライブに行く機会はなくって、そんなこんなしてるうちにもう10年の月日が経ってた。
ゲストアクトがスピッツだと知って、偶然のような、必然のような、何かを感じた。ダサい言葉を使うと。
ラッドのメンバーがスピッツ好きってことはもちろん知ってたし、ラッドとスピッツって違うことしてるけど、似てるんだよね。
ラッドは新譜が出たらとりあえず聴くぐらいのテーブルには乗ってたけど、10年前のような狂ったような忠誠心というかファン心はなかったから、少し心配なところもあった。でも、始まったらただただ楽しいだけで、本当に11/23という日があって良いと思った。また、"追っていきたい"と思った。「夢見月に何想ふ」特に嬉しかったね。ラッドの感想もしっかり書きたい。