SPITZ JAMBOREE TOUR 2016 "醒 め な い" 2016/11/22(火)仙台サンプラザホール【ネタバレ】

ホールでスピッツを観る贅沢をかみしめてきました。
大好きな仙台サンプラザで大好きなスピッツを。

 

SPITZ JAMBOREE TOUR 2016 "醒 め な い"

2016/11/22(火)仙台サンプラザホール
(※括弧内は9/16群馬公演)

01.みなと
02.恋する凡人
03.日曜日
04.運命の人
05.コメット
06.空も飛べるはず
07.ビギナー
08.アカネ
09.グリーン
10.子グマ!子グマ!
11.放浪カモメはどこまでも(バニーガール)
12.ヒビスクス
13.モニャモニャ
14.夢じゃない(ロビンソン)
15.楓
16.醒めない
17.けもの道
18.トンガリ'95
19.ハチの針(スパイダー)
20.8823
21.こんにちは

E1.スパイダースターゲイザー
E2.ナマケモノ
E3.野生のポルカ

 

朝起きたら津波警報
とても楽しみだったけどダメ(公演延期)かもしれないと覚悟。
でも、無事に開催されたし、何より9月群馬公演よりずっとずっと楽しい2時間だった。

9月の群馬公演、素晴らしいライブだったけど、醒めないのレコ発としては違和感の残るワンマンでもあった。「ハチの針」やらんのかい!という個人的なガッカリと、そもそも『醒めない』の曲少なすぎては?という素朴な疑問。たぶん、多くの人がそうだったと思う。

そんなこともあり、今回は事前にセットリストを頭に叩き込み、とても冷静に盛り上がれるよう予習(笑)をした。(群馬の時は前半あまりに『醒めない』の曲が少なくて、このまま終わったらどうしよう。。。という謎の心配を背負い続けていたので。)
結果、とても楽しめた。セトリが変わったのもあるけど、シンプルに後半の方がメンバーが活き活きしているように感じた。

 

そんなこんなで迎えた仙台サンプラザホール公演。
やっぱりこの会場はメンバーも良く話すけど、好きな形。どこの席でも大当たり。ただ、この日は前から3列目センター(震)。盆と正月が一緒に来たような心地で開演を待つ。ついでに、謙遜されがちな立見席だけど、この会場に関しては俗にいう神席ですよ。

 

ディズニーのような壮大で軽快なSEでメンバー登場。

「みなと」
でライブはスタート。
夏イベでもそうだったけど、この曲のシングルとしての貫禄が凄まじい。
この曲が1曲目ということに、メンバーのまっすぐなおもいを感じたり。

「恋する凡人」「日曜日」「運命の人」
序盤に恋する凡人やるのはよくあるやつ。日曜日は曲中こそみんな横揺れって感じだけど、曲が終わると大きな拍手。嬉しかった。からの、バスの揺れ方で人生の意味が分かった日曜日。狙った?笑 運命の人は好きなのでいつどこで演奏されても良いです。

「コメット」「空も飛べるはず」「ビギナー」
このパートでこの日のマサムネさんの調子の良さに気づく。
高い声が出るのは当たり前なんだけど、声量がすごい。いつもの2倍くらいあるんじゃないかと思うくらい。空も飛べるはずではマサムネさん定番だったリッケンバッカ―ではなく、最近お気に入りの白いギター。ビギナーの選曲は意外だったしうれしかった。冗談抜きでCDより声出てた。ビギナーは暫くライブではやらないことを覚悟。つぐみとか暫くライブで披露なさそう。曲に没頭しすぎて周りがみえなくなったのか、ビギナーの間奏でギターのコードに躓きそうになったマサムネさん、「あっぶねー」とエアーで口が動く。

「アカネ」
日曜日に続く、レア曲枠?
2公演目の参加でも集中して曲と向き合うか、手拍子をしてライブ(今)を楽しむか、ひたすら葛藤。間奏のテツヤのギターが素晴らしかった。あの音の隙間がたまらない。普通のバンドだとアレンジとかしてきそうだけど、原曲通りなのが好き。クージーも余計な音を入れません。
(涙目、アカネ空?と無理やり繋げたくなるのは意識しすぎ?)

「グリーン」「子グマ!子グマ!」「放浪カモメはどこまでも」
グリーンからの流れ、とってもメンバー楽しそうだった。グリーンはマサムネさんアコギ?エレキ?どっち?問題があったけど、なるほどあの白いギター登場で納得。早くも田村がもうライブ終わるんじゃないかってくらい暴れていて良かった。群馬のバニーガールも良かったけど、放浪カモメの方が隙間なく盛り上がる感じがあって、分かりやすく盛り上げパートだなって感じ。「悲しいジョークでついに5万年」のところでマサムネさんが右手で「5」を作ってニヤニヤ、それをみた前方のファンが「!?」というリアクション。

「ヒビスクス」
ツアーが始まるまでコメットorヒビスクス、片方しかライブではやってくれなさそうと思っていたので、ちゃんとセットリストに入ってて安心。夜を駆ける的なアルバム曲らしからぬ貫禄がある。

「モニャモニャ」「夢じゃない」「楓」
ロビンソンからセトリ変更になった夢じゃないに大満足。夢じゃないは2005年のあまったれツアーぶり。あの時はアコースティックだったから原曲通りは初めて。マサムネの声の伸びに驚く。「君がそばにいる」の"いる"のクージーのコーラスもあーこれだよこれーっと心の中で思った。楓も圧巻のステージ。今まで聞いた楓の中で一番迫力があった。何よりテツヤの使用ギターがゴールドトップでうれしいよ。

「醒めない」「けもの道」「トンガリ'95」
醒めない演奏してる時、メンバーの楽しそうな表情が良い。ついでに、3列目だから分かったけど、この曲になると袖にいるスタッフが全員駆けつけてマジックで「醒め な い 」と書いたA3の紙を持って横揺れ。ロックとは思えぬほっこり出来事にスピッツを感じる・・・笑
田村のベースソロ。めっちゃ客を煽る。信じられないくらい客を煽る。もっと歓声をよこせと煽る。満足すると、ベースを持ち替えて(持ち帰ることに驚く)けもの道スタート。けもの道は「仙台の日の出」結構キャーキャーなってて、群馬より盛り上がる。トンガリ95はいつもの10倍くらいマサムネさんが右手で突き刺してて、かなり面白い。曲の終わりにはなんとドラムソロ。これがめっちゃ良い。そしてドラムソロの終わりにはドラムの音をかき消すように田村が「さきやまたつおー!」と大声で2回も叫ぶ。どうした(笑)

「ハチの針」「8823」「こんにちは」
ハチの針はこの日1番の歓声。ついにきたーとガッツポーズ。とにかくカッコいいね。お願いだから定番曲リストに残っててほしい。8823はいつも通りの盛り上がり。マサムネさんがかなり雑にギターソロを弾いていて、それが逆に良かった。とてもロックだったよ。最後はこんにちは。アルバムの最後の曲で終わるって素敵だよね。

「スパイダー」「ナマケモノ」「野生のポルカ
スパイダーはザ・アンコールって感じ。間奏のウォーウォーで興奮した田村が頑張りすぎてマサムネさんの声が一切聞こえない。ナマケモノは少し地味だけど『醒めない』の中では絶対に外せない1曲。君の名前つけた人はすごくセンスが良いなんてなかなか言えない。野生のポルカはみちのくの空。サンプラザできく野生のポルカはロックのほそ道が脳裏によぎって、悪くなかった。

MCでは、30周年何かやります ロックのほそ道やります 宣言。あと、地震のあった当日ということもあり、人生良いことも悪いこともあるけど、また会いましょうとか、かなりしっかりした話も間にちょこっと挟んできて、男前なこと言うなーと思った。音楽鳴らすことくらいしかできない人間なんでこれからも声が出る限り頑張りますとまで言っちゃうからこっちが少し恥ずかしくなった。でも、そんなことも言えるくらい非日常で盛り上がったワンマンだった。レコ発ホールツアーでここまで頭からっぽにして楽しめたの、久しぶりかも。

2016年のスピッツは「虹の彼方へ」カバーの衝撃から醒めないツアーまで終始たのしませてくれました。来年は野外で観たい。