ピロウズ再現ライブvol.1に行った。


12/15(金)
the pillows@東京 Zepp DiverCity
"RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.1"
※「Please Mr. Lostman」「LITTLE BUSTERS」再現ライブ

【セットリスト】
01.STALKER
02.TRIP DANCER
03.Moon is mine
04.彼女は今日,
05.GIRLS DON’T CRY
06.ICE PICK
07.ストレンジカメレオン
08.Swanky Street
09.SUICIDE DIVING
10.Please Mr. Lostman

11.Hello, Welcome to Bubbletown’s Happy Zoo(instant show)
12.Blues Drive Monster
13.アナザーモーニング
14.ONE LIFE
15.THAT HOUSE
16.Black Sheep
17.Nowhere
18.パトリシア
19.like a lovesong (back to back)
20.ハイブリッド レインボウ
21.LITTLE BUSTERS

アンコール
e1.ぼくのともだち(新曲)
e2.cherry
e3.About A Rock’n’Roll Band
e4.Locomotion, more! more!

 


こんな日がくるってことを高校生のころの自分に教えてあげたい夜でした。
そんな夜がここ数年は多いことも、あわせて教えてあげたい。


TRIP DANCER/the pillows


あのベースから始まるSTALKER、そのまま間髪入れずにTRIP DANCER。そこの繋ぎでもう気持ちは完全に持っていかれました。ストレンジカメレオン→Swanky Streetって展開も感動もの。
THAT HOUSE→Black Sheep→Nowhereっていう展開、渋谷クワトロよりダイバーシティ公演の方がブラッシュアップされてて、とても心に残った。ってか、曲順に変化があった錯覚さえする。

 

ところで『Please Mr. Lostman』は邦楽で最も好きなアルバムかもしれない。
他にも好きなアーティストはいるし、好きなアルバムもたくさんある。でも、何か1枚と言われたら『Please Mr. Lostman』が頭に浮かぶ。

the pillows との出会いは2006年?2007年ごろだと記憶している。Mr.Childrenがカバーした「ストレンジカメレオン」、これが入り口だ。


Strange Chameleon Mr.Children

もう少し具体的に言うと、夜更かしして観てたJCDの新作映像作品のコーナーでap bank 06のダイジェスト版として放送されたミスチルのストレンジカメレオンに釘付けになった。
テレビ越しに見たほんの少しの映像ながらどの曲よりも情熱的かつロックに仕上がった演奏を目の当たりにして、絶対買ってみようと思った。こんなミスチル見たことないという思いと、このストレンジカメレオンって曲は何なんだ?という思いが頭をぐるぐるした。

 

田舎の巨大TSUTAYAap bank 06 とベストアルバム『Fool on the planet』を購入。我ながらこのタイミングでベストアルバムをレンタルではなく購入した過去の自分に驚く。

初めて聴いた『Fool on the planet』は当時まだ高校生の自分には衝撃的でワクワクする作品だった。
スピッツこそ当時深掘りしてたけど、クラスのみんながまったく知らないアーティストの音楽を聴くのは初めて。素晴らしいと思える事実に背徳感と優越感と、少しの寂しさを感じた。

 

ここまでくるとあとは沼に順調に落ちるだけ。トリビュートアルバム『シンクロナイズド・ロッカーズ』と当時最新作だった『MY FOOD』を手に入れる。この2枚を聴くことでもっとピロウズを詳しく知る必要があると高校生なりに判断。

その次に、ネットで調べると入門者はまず『Please Mr. Lostman』を聴いた方が良いとのことだったから、そのようにした。このアルバムが非常にしっくりきた。当時抱いていた不安や苦しみ、迷いにフィットしていた。でも、それだけじゃなくて少し勇気も湧いた。10代のころ出会えて本当に良かったなと今では思った。音楽的にもサウンド、メロディ、アレンジ全体的に好みだった。
以降、MDに落として毎日に近いペースで通しで聞き倒す日々が続く。

 

そんな特別なというか、寵愛してるアルバムだから、再現ライブが実現したことは夢のようだった。山中さわお氏の言葉通り追体験が叶った。

 

再現ライブで聴いた曲は、あのアルバムに収められた通りの音楽だった。これに尽きる。


例えば、ストレンジカメレオンは25周年ライブの時にやっとライブで聴けたけど、その時のストレンジカメレオンは20周年武道館から5年経った自分たちを歌ったように感じた。でも、再現ライブのストレンジカメレオンはロストマンに収められてる通りのストレンジカメレオン。聴いてる自分もタイムスリップしたかのような感覚だった。

再現ライブ中、このことは『LITTLE BUSTERS』においても感じた。今までで1番アツいハイブリッドレインボウ、LITTLE BUSTER。歌詞の持つ本来の意味を改めて感じたアナザーモーニング。


アナザーモーニング/the pillows

ライブMC・インタビューで山中さわお氏は、過去の作品で盛り上がるのは少し複雑な面もあるが、間違いなく俺たち(ピロウズ)が作った音楽だし、当時の自分たちが救われたようで嬉しい/昔の曲だからと言って再現が大変かと言うと必ずしもそうではない。昔の曲の方が物理的に演奏してることが多く身体に残っている。
と言っていた。

リスナーである自分もその通り。ロストマンとリスバスあってこその今。多感な頃に聞いた作品を贔屓にしたくもなるのだよ。そして、この2枚が軸にあるからOOPARTS、HORN AGAIN、PIED PIPERだって大好きになれてるように思う。
いつだってピロウズはいつも最新作が素敵だー!

というわけで、夢のような再現ライブおしまい。

 

早速vol.2が発表されて嬉しい限りです。
正直、フリクリから入門したタイプじゃないから"想いの重さ"はvol.1ほどではないけど
大好きな曲がいっぱいあるアルバム2枚です。

失恋ソングとしてのファニーバニー、初めてです。
Kim deal→Funny Bunny→Beautiful morning with youって曲順通りに演奏したらどうしよう。
なんとなく、2枚のアルバムをごちゃまぜにしてセトリ作ってきそうな気もする。